『正欲』のネタバレ感想と評価!つまらない面白くないみんなの評判は?水への性欲は気持ち悪い?

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『正欲』のネタバレ感想と評価レビュー!つまらない面白くないみんなの評判は?

『正欲』を実際に観た感想を述べ、作品の評価をさせていただきます!

面白いのか・面白くないのか、視聴した人はどんな感想や評判なのかも気になるので調査しましたよ。

この記事の内容
  • 『正欲』の評価
  • 『正欲』を観たネタバレ感想レビュー!
  • 『正欲』のみんなの口コミや評判!つまらない?微妙?

『正欲』は、朝井リョウさんの小説を映画化したもので、人間の欲望について描かれた作品です。

終始、暗い場面の連続でやや気が滅入りますが自分たちの生きる場所を探す主人公たちには共感できました!

結末は、まさかの展開でしたが強い絆で結ばれている2人の信頼にはホッとしました。

ウラン

ラストが予想出来ない展開で面白かったです。性癖が特殊ですが気持ち悪いとは思いませんでしたよ。

もくじ

『正欲』のネタバレ感想と評価レビュー

当サイトの評価 4.3

『正欲』の感想を率直に申し上げると、欲望に良い悪いがあるのか、凄く考えさせられました。

タイトルからどんな話だろうとワクワクしていましたが、期待以上の面白さでした!

個人的な感想は以下です。

面白かった点
  • 主人公たちの特殊すぎる性癖が新鮮
  • 恋愛や性について興味がない部分がリアル
  • それでも人間らしくて良かった
いまいちだった点
  • 田舎の恋愛至上主義の同級生が嫌すぎる!

上から順に1つずつ感想を述べていきますね!

主人公たちの特殊すぎる性癖が新鮮

『正欲』は、正しい欲と書いて正欲。どんな話なのか、ドキドキしながら視聴しました。

主人公たちは、「水に性的な興奮」を感じるかなりマイノリティの人たち。人との恋愛には興味がなく、またそれを周囲の人には必死に隠しています。

隠しているせいもあるけど、特に夏月は自分はみんなとは違う感丸出しで、いい歳だろうに何か鼻につく態度!マイノリティ故にたくさん理解できない事があってひねくれた様子でした!

一方で佐々木は、普通の人になんとか擬態して生きてきたものの心は限界で自殺の計画中です。同級生だった2人はまた一緒に過ごすようになり…

夏月が少しずつ、笑ったり可愛らしい様子になっていく姿を見て理解者って必要なんだなぁとひしひしと感じました。佐々木も自殺を考えるくらい落ち込んでいたけど、だんだん活気を取り戻します

ウラン

田舎にいた時はベビーカー押して陽気に現れる同級生を凄い目で見ていた夏月が、可愛らしい子になっていきます。

「水」の流れや抵抗に性的な興奮を感じる2人は、とあるYouTubeチャンネルを通して仲間を見つけました。その人は、佐々木より自身の性的嗜好に悩んでおり、ダンスサークルでダンスに打ち込むも解消されません。

この子が本当に生きていて苦しそうで、LGBTQのイベントにサークルで参加することになっても、捨て台詞を吐いたり…

そりゃ多様性、多様性と言いながら自分はマイノリティ過ぎて蚊帳の外なんだから嫌味の1つも言いたくなるよね。

ウラン

「水」に性的な興奮がある人々がいることを初めて知り、葛藤している姿に胸が痛みました。

恋愛や性について興味がない部分がリアル

『正欲』に登場する人々は、普通の恋愛結婚興味がありません。興味がないというか、概念がないというか、そもそも生きている世界が違いました。

それぞれの苦しみを抱えながら、近づけた相手に好意は抱きますが、それはとても清らかな好意です。

私が凄く良いなと思ったのが、決して恋愛には発展しないところでした。佐々木は普通に生きるべく同級生とデートをします。

夏月はそれに嫉妬し、佐々木家の窓ガラスを破壊するくらい好意はありますが…恋愛とは違いました。

夏月普通に犯罪!許してあげた佐々木優しい。

夏月と佐々木も性行為の真似事をしますが、完全に普通の人たちを馬鹿にしていて逆にスッキリしました!

ウラン

普通の人たちも大変だな〜(小馬鹿)は、結構好きなセリフです。

全く興味もないし、なんなら嫌悪感すら抱いているマイノリティな主人公たちは、リアルで良かった!

普通では無い自分たちの欲望を認めて欲しいけど、叶わない。普通になることは絶対に無理。この気持ちが特に夏月を見ていて伝わります。

夏月のお母さんは、娘傷つけ放題だけどお父さんが意外にも優しかったのは娘が普通とは違うことに気づいているのかな?

ウラン

普通って何だろう当たり前なんかあるのかなと、夏月たちを見ていたら思います。

それでも人間らしくて良かった

かなりマイノリティな性癖を持った主人公たちでしたが、喜びや悲しみは普通の人々と同じでそこが凄く良かったです。

世界から切り離されたような毎日に苦悩し、人生を投げやりに後悔しながら生きている姿は、現実的でした。「この世界は、明日も生きたい人用だ」というセリフは、心に刺さりました。

自分たちは、おかしすぎて多様性の枠にも入って居ない。それを噛み締めながらひっそり生きていかなきゃいけないと自覚していることも人間らしい

対象的に小児性愛者だった男は、水に性的な興奮がある3人より社会に溶け込み、堂々と児童を買っていました。

こっちの方が明らかにヤバいヤツなのに教職につき収入も安定した生活を送っておりバレなきゃ良い先生です。

社会がいかに残酷か思い知らされる場面でした。

性欲に正しい正しくないがあるなら、子どもをお金で買い傷つける小児性愛者は、間違いなく正しくない性欲です。

でも、傷ついて勘違いされて、信じてもらえないのは夏月たちの方だったことが人間社会の表面的な面を見事に描いていて感心しました。

ウラン

小児性愛者が平気な顔して暮らし、子どもを傷つけていました。最終的には佐々木たちにも迷惑をかけます。

田舎の恋愛至上主義の同級生が嫌すぎる!

『正欲』で夏月が暮らしていた中国地方の田舎

そこに登場する同級生たちが、めちゃくちゃ感じ悪かった!見ていて本気でイライラしました。夏月の仕事先にいる妊婦の女性なんかは腹立つ!

常にお腹をアピール、30過ぎたら出産は大変!、1人で気楽かもしれないけどなどなど…

口を開けば恋愛!結婚!出産!夏月が本当に嫌そうで楽しくなさそうで、挙句の果てに「いつも1人だから話しかけてやっていた」だって!

ナチュラルにやってるの!親切でやってる!早く子ども産んだほうが良いよって善意で…

ウラン

ぎゃ~~腹立つ!!!

他にも同級生乗りが抜けない人や、結婚式の風景が私には嫌過ぎてソワソワ。夏月もきっと同じ気持ちだったと思います(佐々木は意外に上手く自分を守っていた気がします)。

結婚式の大袈裟な空気も、昔の友人のビデオレターも私は苦手。これが大正解です!!って見せびらかしてる感じがする。

夏月のお母さんの嫌味も地味に心に刺さる。

夏月はよくあんな中で生きてきたと思います。みんな悪い意味で他人に関心がありすぎて怖かったです。

結婚や出産が当たり前だと思ってる勢がマイノリティにとっては1番厄介だし、分かり合うことも出来ないですよね。

この田舎の同級生とのやり取り、今すぐ逃げ出したくなるくらい嫌でした(笑)

ウラン

多様性とはかけ離れた地域でしたね。

『正欲』のみんなの感想・評判

『正欲』を見た世の中の人たちはどんな感想を持ったのか、感想や評判を紹介していきたいと思います。

『面白かった』『面白くなかった』という感想に分けて紹介していきますね。

面白い!という口コミ感想

あんな夫婦の形もいいね

ウラン

安心と信頼だけの夫婦の形は、私も羨ましい!まさに戦友ですね。

セリフや雰囲気に共感できた

ウラン

救われるような、自分の気持ちを代わりに言語化してくれるようなセリフがたくさんありました。

ひどい・つまらない!という口コミ感想

『正欲』は面白くない、つまらないという感想はほとんどありませんでした!

一部声が上がっていた感想について紹介しますね。

話の内容が浅かった

ウラン

踏み込むのが難しいテーマということもありましたが、私は結構頑張っていたと思う。

感想・評価のまとめ

この記事では『正欲』についてレビュー、感想を紹介しました。

マイノリティの人たちにとってこの世界がどれほど生きづらいものか、かなりリアルに描かれていた『正欲』。

しかも、マイノリティにも善悪があるという難しい展開にも踏み込んでおりマイノリティが好奇にさらされ、時には嫌悪されるような理由も明確になっていました。

色々な人がいるもんだ!という感想以外にも彼らが場合によっては人を避け、本来の自分を隠すために周囲を先に威嚇しなければいけないという悲しい側面にも気付かされます。

夏月たちの抱える苦しみを理解してあげることは、無理かもしれないけど寄り添うことはできそう…

多様性を理解することは、本当はかなり難しいことなのかもしれません。

ウラン

恋愛や結婚だけが全てじゃない社会になれば良いなと切実に思いました。

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